自宅で開業するか?賃貸の店舗を借りるか?
- 2014/06/26
- 23:24
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治療院の開業スタイル
・治療院用の店舗を借りる
・自宅の敷地内に施術用スペースを設ける(新築orリフォーム)
・訪問施術のみで、治療院を作らない
よくある治療院の開業パターンは、この3つではないでしょうか。
それぞれ、メリット・デメリットを見てみましょう。
賃貸の店舗(テナント)
- メリット・・・集客しやすい物件が選べる、プライベートと仕事が分けられる
- デメリット・・・家賃の支払いが長期に渡る
賃貸の店舗は、物件によって、大がかりな外装・内装工事が必要な場合と、ほとんど手を加えなくていい場合があります。
物件によっては好きにリフォームしてもOKというオーナーもいますが、外装・内装工事に制限があるオーナーも多いと思います。契約前に、条件の確認が必要です。
アパート・マンションの一室を店舗にする
- メリット・・・賃料が安い物件を選べる、費用を抑えられる、プライベートと仕事が分けられる
- デメリット・・・家賃の支払いが長期に渡る、認知されにくい、入りづらい印象
テナント物件でなく、プライベートサロン的な感じで、アパートやマンションの一室を借りているケースもあります。女性の治療家に多いイメージです。外装・内装費は抑えられますが、目立たないので集客の面では工夫が必要です。
また、不特定多数の来客がある業種には貸してくれない場合もありますので、店舗として利用可能か、あらかじめ確認する必要があります。
自宅の一部を使っている治療院(新築)
- メリット・・・家賃が不要、通勤費がかからない、時間に融通がきく、レイアウトが自由
- デメリット・・・費用がかかる、、自宅外観を常にきれいにしておく必要がある
私の知り合いには、このタイプが多いです。
マイホームを考える時期と、開業する時期が、タイミング的に重なりやすいのだと思います。
いずれ家を建てようと思っているなら、治療院も一緒に作れば、店舗の家賃を払い続ける必要がなくて、一石二鳥ですからね。
自営業の住宅ローン
ただ、自営業の場合は、住宅ローンの審査が厳しいと言われています。
私の知り合いも、なかなかローンに通らなかったとぼやいていましたが、最終的には、ローン審査に通って、無事に、店舗兼住宅が完成しました。
自営業でもあきらめる必要はありません。
経営が安定するまでは、ローンを組むのは難しいでしょうから、最初は貸店舗で開業して、その後、ローンを組む方が審査に通りやすくなると思います。
ちなみに、店舗兼住宅の物件を建てる時の住宅ローンは、原則、住宅部分に対してのみです。
店舗部分はローンが組めないんですね。
ただ、面積比率が2分の1を超えていない場合は、店舗部分も住宅ローンに含めてOKとしている金融機関もあるようです。この辺の判断基準は、金融機関の判断によるので事前に確認・相談が必要です。
また、住宅ローンはどこで借りても一緒ではありません。
- 住宅ローンは、金融機関によって、金利・手数料が違ってくる
新築の住宅を建てる場合は、不動産屋に紹介される住宅ローンを組むという手段もありますが、金融機関によって、金利や手数料が違ってきます。
できれば比較・検討して、住宅ローンを利用するのがベストです。
複数の金融機関に問い合わせたり、審査を申込するのは、とても面倒なので、一括で申し込みできるサービスもあります。
住宅ローン借り換え
このサイトは、これから申込する人も、すでに住宅ローンを利用していて借り換えを検討している人にも、利用されています。
- 自営業は、フラット35が審査に通りやすい
住宅ローンにも種類があるって知っていましたか?
住宅ローンのうち、不動産屋から紹介される民間住宅ローンよりも、フラット35の方が自営業の人は審査に通りやすいと言われています。
審査は、年収に対する年間の返済額の割合でおこなわれます。
住宅ローンを組むなら、ある程度は、住宅ローンについての知識を知っておいてからスタートしたいですよね。
ネットにも、家づくりやローンについての情報はたくさんあるとは思いますが、ハウスメーカーや工務店の勉強会に行くと、より分かりやすいかもしれません。
ハウスメーカーや工務店では、家づくりについての知識や住宅ローンがテーマに、定期的に勉強会を開催しているところが多いです。
一度行ってみはいかがでしょうか。

ハウスメーカー選びと注意点
店舗兼住宅となると、多くが注文住宅になり、建売よりも費用が高くなりがちです。
最初から1社に決めずに、何社か見積もりを取って交渉というパターンが多いようです。価格競合でうまくいけば値引きしてもらえることがあるかもしれません。
見積もりを出すのも、ハウスメーカーや工務店の仕事なので、遠慮せずに、見積もり依頼していいはず。家を建てるのに、30社くらい競合させて住宅メーカーを決めた人もいます。後悔しないように、じっくり選びたいですね。
ただ、自分で工務店へ出向いて見積もり依頼した場合、まれに見積もり料がとられることがあるようです。見積もりは無料のところが多いですが、念のため確認しておくと安心です。
また、まれに、「店舗が建てられない地域」というのも存在します。土地利用の用途が決められている用途地域や、自治体の定めた土地利用の制限については、市役所の建築課に問い合わせると分かります。
注文住宅関連サイト
ハウジングバザール
一括で複数社の建築会社の資料や間取り作成・見積もりが取得できます。
持ち家計画
あまり具体的にどんな家か絞り込めていない探し始めたばかりの段階でも資料請求OK。相談や来場は、申し込みが別になっています。
複数のハウスメーカー・工務店の資料が一括請求できます。
自宅の一部を使っている治療院(リフォーム)
- メリット・・・家賃が不要、通勤費がかからない、時間に融通がきく
- デメリット・・・プライベートと分けにくい、そのままだと認知されにくい、自宅外観を常にきれいにしておく必要がある
立地条件が良ければ、賃貸よりも、自宅をリフォームの方がいい場合もあります。
ただ、外観のリフォームをほとんどせず、看板をつけただけ、といったスタイルは、事業成長のスピードが緩やかで、なかなか十分な収入が得られないケースが多そうなイメージです。
私の知っているケースでも、内装はとてもきれいにしているのに、外装が残念な感じのところがいくつかあります。そういうところは、治療院だけの収入では生活を維持できず、副業をしていました。常連さんはついているのに、新規が少ない傾向がありました。
新規の患者さんは、外観の見た目も気にします。
自宅開業の場合は、専用の入り口を作ったり、外壁をリフォームできれば、集客面でも効果が上がります。この辺は、予算との兼ね合いがありますが、なるべく手を入れたいところですね。
リフォームするときの注意点
リフォームでありがちなのが、口約束だけで工事をすすめてトラブルになることだそうです。
見積もりや契約書をもらわず、後から問題になるということがリフォームでは少なくないようです。
口約束だけでも、法律では効果があるそうですが、あらかじめ書面をもらっておくと安心ですね。
また、内装やリフォームの代金が1500万円以下、延べ面積が150㎡以下の場合は、特別な資格がなくても工事を請け負うことができるそうです。一級建築士師などの資格を持っているか、業者の資格の有無を確認しておくと安心です。
リフォーム関連サイト
リフォーム希望地域を選んで建物タイプを選べば、リフォーム見積もり・提案・アドバイスが無料で届きます。
リフォーム計画書を見て気に入ったリフォーム会社が選べます。
国家基準をクリアしたリフォーム業者をご紹介!
大手リフォーム会社の資料請求
参考記事:→外装・内装工事をする時に気を付けること
自宅の一部を使っている治療院(リフォームなし)
- メリット・・・費用がかからない
- デメリット・・・認知されにくい、集客しにくい
リフォーム無しは、少数派ですがいることはいます。
既に、常連さんがついている人でしたら、この形でもいいのかもしれません。
私の知り合いでも、玄関に近い一室を、何も手をかけずに、施術スペースとしていて、外見は普通の一軒家ってところがありました。看板が玄関に出ていましたが、初めての人には、ちょっと入りずらい印象。だけど、結局、この治療院は、その後、新築で家を立て直して、治療院スペースも新たに作っていました。
実店舗なし、訪問のみ
- メリット・・・自宅を事務所とすればOKなので、費用があまりかからない
- デメリット・・・認知されにくい
店舗を構えない場合は、フランチャイズの訪問マッサージや、複数の鍼灸マッサージ師で契約・構成している訪問マッサージをやっている事業もあります。そこに所属しながら、自分で独自に訪問施術をするという方法もあります。
うちの場合~考え直して賃貸物件で開業
私達が開業する時、はじめは、家の敷地内の別棟を使う計画でいました。
別棟は、部屋は古くて狭いのですが、元々、人に貸していて、キッチンやトイレなどもあるので、お金がかからないでいいかな?と思ったからです。ただ、古いので、リフォームなしでは無理な物件でした。
最初は、そこで開業するつもりだったのですが、立地条件がネックになって、店舗を賃貸で借りて開業することになりました。
と言うのも、当初予定していた場所は、周りは民家や田畑ばかりで、目印になるような店舗や建物が近くにないところだったのです。しかも、車が1台やっと通れるくらいの細い道を入ったところにあって、初めての人は、場所が分かりにくいのです。
地図があっても分かりにくい場所なので、例え低予算で開業できたとしても、集客しにくく、長い目で見るとよくないのかもしれない・・・
という不安がぬぐいきれなくて、結局、他の場所に店舗を借りて開業することにしました。
店舗として選んだ場所も、周りは田んぼや山がよく見えるド田舎の環境ですが、車通りの多い道に面していて、周りにも目印となりやすい建物などが近くにある場所です。
賃貸物件になってしまったので、家賃を毎月これから何十年も払い続けなければなりませんが、集客しにくいところで、閑古鳥がなく状態が続くようでは、生活が不安過ぎますし・・・。
今となっては、店舗を借りて良かったと思っています。
私の場合は、自宅の立地条件があまりにも最悪だったので、賃貸物件での開業となりましたが、よい立地にある自宅なら、そこで開業もありかなと思います。
賃貸物件は、家賃があるとなしでは、かなり利益が変わってくるし、この辺の見極めが難しいですね。
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