開業資金どうする?日本政策金融公庫の融資ってどれくらい通るの?
- 2022/07/24
- 14:35
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開業には、多かれ少なかれ資金が必要です。
「開業・創業に関わる給付金をチェックしよう!」で紹介した創業補助金を受けられれば、非常に助かるものの、採択率が低いですし、条件に合わなければ申請対象にならない場合もあります。
貯蓄で賄える方はそれでよいのですが、まとまったお金を借りる必要がある方も多いのではないでしょうか。
個人事業開業時に利用できる低金利の融資制度とは?
開業資金は、普通の融資と違って、それまでの事業実績がなく信用がないため、民間企業から借りるのは難しいと言われています。
ほとんどの銀行は、実績の無い新規創業者には事業用の融資はしていないようです。
貸してくれても、金利が高めだったり、不動産を担保にするなどの条件がつくことが大半です。
どうせ借りるのでああれば、金利が安く、条件が厳しくないところから借りたいですよね。
金利の面や、担保の面での優遇を考えると、日本政策金融公庫や自治体の融資制度を利用するのがお勧めです。
日本政策金融公庫は国の融資制度
日本政策金融公庫は、100%政府出資の政策金融機関です。創業者向けに融資制度が用意されています。
創業者支援の国策で行われているため、民間の金融機関に比べて融資を受けられる可能性が高いのが最大のメリットですが、他にも、以下のようなメリットがあります。
- 返済期間が長期
- 金利負担が少ない
- 一定額以下の融資であれば担保や保証人が不要
→日本政策金融公庫のホームページはこちら
ただ、だれでも申請すれば融資を受けられるというわけではなくて、融資を断られるケースもあります。本当はどうかわかりませんが、「30%程度しか融資が通らない」という話も聞きます。
比較的審査が通りやすいと言われる日本政策金融公庫でも、審査に通るには、いろいろな条件をクリアする必要があります。
例えば、よく聞くのが、「希望融資金額と同額か、最低でも3分の1の自己資金が必要」ということ。
融資の審査には面談もあり、その時に預金通帳のチェックがあり、コツコツ自分で貯めてきたお金なのか、公共料金の引き落としが毎月きちんと行われているかなどを確認するようです。
返済能力があると認められないと融資は通らないので、これまでのお金の流れを見て判断されるということです。
また、申請時には、事業計画書の提出が必要です。
事業計画書を何回も書いたことがある人というのは、あまりいないと思います。数字や計画に説得力があって、実現可能な手堅い事業計画書を作ればいいのだと思いますが・・・
初めてやるとなると、難しいですよね。
対策用の本もあるので、事前に読んでおくと参考になります。
日本政策金融公庫から事業資金を調達して、起業を果たす方法
ダンゼン得する いちばんわかりやすい 創業融資と補助金を引き出す本
公的創業融資を確実に引き出す本
日本政策金融公庫申込のサポートをしてくれるのはどこ?
日本政策金融公庫は、問い合わせ窓口があります。
→日本政策金融公庫-融資相談に関するお問合せ先
また、全国に支店があるので、そこの窓口で問い合わせすることもできます。
→日本政策金融公庫-全国の窓口
問い合わせ窓口で、相談や必要な書類等を教えてもらうことができます。
しかし、実際に借入を申請する場合、書類作りが大変で、人によっては自力で全部は無理という方も少なくありません。
ちなみに、自分だけで創業融資を申し込んだ場合の成功率は3割~5割という話も聞きます。
そういった方のために、融資申込のサポートをしているサービスもあります。
「融資 サポート」のキーワードで検索すると、サポートサービスが複数出てきます。
商工会議所などに相談
この他、商工会議所などでも相談できるかもしれません。地域の商工会議所や商工会では、無料でこれらの相談に乗ってくれたり、アドバイスをしてくれたりするようなので、申請前に相談に1回行ってみる方がよさそうです。
自治体の制度融資(創業融資)
日本政策金融公庫以外にも自治体が行っている創業融資を利用できることがあります。
自治体(都道府県や市町村)による制度融資(創業融資)は、自治体ごとに制度が異なるようですが、融資の審査が比較的緩いのが特徴です。
無担保・無保証人での融資制度が設定されていて、金利も低めに設定されています。
開業資金を借りようと思っている方は、こちらも借入の候補として検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、制度融資を受けることができる要件は、地方自治体ごとに定められているので、そこもチェックが必要です。
詳しくは、各自治体に確認してみましょう。
その他の融資情報
信用保証協会付融資
信用保証協会は、申込者が資金を調達できるよう保証を行ってくれる公的な機関です。
直接、信用保証協会がお金を貸してくれるのではなく、金融機関への借り入れの際、信用保証協会が保証人の代わりとなって、資金調達のサポートをしてくれます。
利用には、審査があります。また、保証料を支払う必要があります。
近くの全信用保証協会を探す
民間のカードローン
これまでに紹介した融資制度よりも金利が高めになりますが、そういった融資の審査に通らなかった時や、急いでお金が必要な場合は、「カードローンで借りられるかな?」と思い浮かぶかもしれません。
でも、ほとんどのキャッシングや、カードローンは、事業資金に利用することができないことになっています。
利用規約に、「事業性資金へのご利用はできません」と明記」と明記しているのものは、事業の運転資金用に借り入れることはできないものが多いのです。
ただ、個人事業主は、ローンの審査が通りにくいものですが、一定額までは収入証明書の提出が不要だったり、保証人不要のところもあります。
最近は、銀行カードローンや消費者金融は、ATMで手軽に借入できるようになりましたが、消費者金融は金利が高いのでお勧めしません。審査は銀行よりは通りやすいようですが・・・。

うちの場合の資金準備
私達が開業する時は、できる限り、貯金を切り崩してやっていこうと決めました。
やっぱり金利が気になったので。
借金して金利がかかるより、自分たちの貯蓄で乗り切れるのであれば、、借りないに越したことはないからです。
と言っても、貯金はたくさんあるわけではなく、とりかえず開業資金用に100万円と、当分の生活費として、150万円を使えるお金として用意していただけです。
やってみましたが、これだとかなりキツイです。
と言うのも、元々、旦那はひとりで治療院をやって、私はフルタイムで外で働くという予定だったのに、開業してみたら旦那はひとりでやるのは嫌になったらしく、いつまでたっても外に働きに出させてくれないのです。
「最初だけ手伝って」と言われ、軌道にのるまでと思っていたのに、半年しても、外に働きに出ないと金銭的にきついと言うと、かなり機嫌が悪くなって、「離婚だ!」とか面倒くさいこと極まりなかったのです。まあ、今では離婚という選択肢もありだと思っていますが・・・(^^)。
何だかんだと私が治療院で働いているのは、やっぱり一人でやるよりも二人でやった方が稼げるからです。私は施術はしないですが、一人で旦那がやるよりも、ホームページの管理や、患者さんへのサービスは、絶対自分がいた方がいいと思ったからです。
女性の患者さんが来た時に、おっさん一人だとやっぱり嫌じゃないですか。
経理の作業なんかも、実際、旦那一人じゃできないんんですよ。私が外に働きに出ても、結局経理をやらされるのは嫌だし、繁盛していない治療院の院長よりも、繁盛している治療院の院長に旦那をしていた方が、いろんな意味でいいなと思ったからです。
私が外に働きに出たら、その分お金が稼げますが、治療院の売り上げは確実に今より下がると思います。そしたら、旦那の機嫌も最悪になるだろうし・・・
というような事情です。
でも、無利子でお金を借りられることができたこともあり、何とか今のところやっています。
最初の売上がなかなか伸びない時期は、予約が少ないというだけで、旦那はすごく機嫌が悪くて、いつも私に何かとケチをつけてあたっていました。
ひどいことを言われたり、憎しみに満ちた目で睨まれたり・・・。私を罵る内容のメールを送りつけたり。ひどかったです。私に発散しないと気が済まないので、何かケチをつけられたことについて、話をして収めようとしても、余計怒りを買うだけでした。
貯蓄がある程度あれば、旦那も少しは気持ちに余裕があったかもしれません。最初に多額の借金をするのは、それはそれでリスクがありますが、金利が低いなど、良い条件で借りられるのであれば、運転資金・生活費のために、借りておいた方が気分的に楽な場合もあると思います。
創業に関わる給付金の情報を漏らさずチェックするための方法をこちらの記事でご紹介しています。
「開業・創業に関わる給付金をチェックしよう!」
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