「家賃は売上の1割が鉄則だ」説
うちの旦那が、折につけ、このセリフを吐きます。
ちなみに、旦那は経営についてはドシロウト。
だいたい、確定申告も私がやってるし、決算書もロクに見てないし。
どうも、本好きの旦那が、昔読んだ起業本に、「家賃は売上の1割が鉄則だ」と書いてあったようで。それを忘れずに覚えているみたい。今までに、何回か旦那がその言葉を言うのを聞いていたので、「あーそうなんだー」程度にしか思っていなかったのですが、実際、そういうセオリーがあるのか、ネットで見てみました。
色々調べてみると、「家賃は売上の1割」と言うのは、主に飲食店でよく言われることのようです。
そして、業種・業態によって、一概には言えないけれども、やはり一般的に、家賃は、粗利益の1~2割以内に収めるのが良いとされているようです。
粗利は、売上から仕入原価を引いたものです。
販売業ではないので、ほぼ売上とイコールと考えて問題ないかと思います。
他に、「一ヶ月の家賃は三日分の売上が適正」とも言われたりするみたいです。
実際に売上と家賃はどんな割合か
では、実際、どうなのか。
世の中の商売をしている人達は、実際どうなんだろうと、ちょっと気になります。
中小企業実態基本調査という統計結果を見つけたので、それを元に調べてみました。
統計表は、色々あるのですが、『売上高及び営業費用の産業別・売上高階級別表 -個人企業』のデータを元に、家賃と粗利の割合について計算してみました。
製造業とは、小売業とか、他に色々な業種があったのですが、それは割愛します。
こう見てみると、だいたい1割以内に収まっていますね。
お客様相手の商売は、一目につきやすく、立地条件のいいところを選ぶ必要があるので、必然的に高くなりがちだけど、製造業や、建設業の事務所の場所は、特に目立つところを選ばなくても良いので、その分家賃は安くすむようです。
統計を見てみると、従業員の数が多ければ多いほど、家賃割合は低く収まる傾向があり、少ないと逆に高くなりがちのようです。
客商売で、従業員数が少ない治療院の場合、家賃を売上の1割以内に収めるのは、難しいかもしれません。
実際に治療院を運営してみて、適正だと感じる家賃割合
うちの治療院の家賃は、売上の1割より若干多めです。
平均すると、1割1~2分くらい。
日々の売上と比較すると、2.6日分くらいの売上分くらいの家賃です。
実感としては、これ以上家賃が高いと、厳しい。
うちの場合は、夫婦でやっているってこともあって、院長ひとりでやる場合は、ちょうどいいくらいかも。
それに、うちは、治療院としては、経費を多く使っている方だと思います。
旦那が、バンバン色々使ったり買ったりするので(>_<)・・・
あまり経費を使わないところなら、もうちょっと余裕があるかなーと思います。
まとめ!
世間一般に言われる『家賃は売上の1割』というのは、わりと当たっている!
適正家賃の算出方法
開業前は、売上がいくらになるかなんて、はっきり言って分かりません。希望というか、「これくらいはいけるかなー」くらいの考えはあっても、実際にやってみないと分からないのが現実だと思います。
だからと言って、何も考えないで行き当たりばったりもいけませんよね・・・。
開業前に考えられるのは、めっちゃ流行ったとして、1ヶ月満員御礼になった場合、いくら稼げるのか。
これだと、だいたいは、目安がつきます。
まず、1日当たりMAXでどれくら稼げるのかを考えます。
営業時間や、料金メニューを設定すれば、だいたい分かります。
それで、1ヶ月の最高売上を計算して、その売上よりも、1割以下の家賃にしておくというのがひとつの目安になるかもしれません。
自宅で開業される方以外、治療院を開業・運営していく中で、家賃は毎月コンスタントにかかる経費です。
妥当な家賃の店舗を借りないと、途中で移転しなくてはいけないってことになるかもしれません。
逆に言えば、「ダメだったら移転という方法もある」とも言えますが・・・
だいたいの目安を考えて、無理のない家賃の良い物件を探したいですね。
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