【クレジットカード決済】導入にかかる費用は?流行りのモバイル決済って?
- 2017/04/20
- 14:22
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患者さんから、たまに「クレジットカード使えますか?」と聞かれることがあります。うちの治療院は、現金払いオンリー。
「クレジットカード端末機置きませんか?」って、営業の電話が、何度かかかってきたことはあります。
だけど、導入費用とか、手数料とか、けっこうかかりそうだし・・・よく分からないけど。なんだか面倒だし・・・って感じで、現金払いでいいだろって思ってました。
ですが、最近、うちの近所の接骨院が、クレジットカード払OKになったんです。
お客さんの立場からすると、クレジットカード払いができるのは、確かに便利です。事実、うちの治療院の患者さんんで、治療後に、レジの段階で、財布を開けてから、持ち合わせが足りないことに気付いて、ATMにおろしに行った人も数名います。
また、本当は、もっと高額メニューの施術を受けたいのに、手持ちのお金が足りる範囲内にしておこうと考える人もいるかもしれません。クレジットカード払いの方が、財布の紐がゆるくなるって人もいると言いますし、クレジットカードが使えるようになると、もしかしたら客単価がちょっと上がるというメリットがあるかも??
なんて考えているうちに、気になってきたので、費用や導入方法を調べてみました。
クレジットカード決済の導入方法
クレジットカード決済の導入方法は、3パターンあります。
- 各決済機関(VISA・MasterCard・JCBなど)と、直接契約する方法
- クレジットカード決済の代行会社と契約する方法
- モバイル決済サービスを使う方法
1番目の各決済機関に直接申し込みする方法は、中小の個人事業主の場合は、費用の面などからデメリットが大きく現実的ではありません。
VISA・MasterCard・JCB・AMEX・DINERSなどと、それぞれ契約し、各種決済データやルールに対応したシステムの開発が必要で、手間がかかる上に、莫大な費用もかかります。
2番目の代行会社を使うと、利用料はかかりますが、個別に各カード会社と契約するよりも、契約や管理が一括ででき、手間もかかりません。初期費用も大幅に抑えられます。
また、直接契約するより、審査に通りやすいということもあります。
3番目のモバイル決済サービスも、初期費用が抑えられて、面倒な手間もかからないので、個人事業主に向いているサービスです。モバイル決済サービスは、後ほどこちらで詳しく紹介します。
その前に、クレジットカード決済の審査や手数料など、について、少し説明しておきます。
クレジットカード決済の審査・・・通りにくい業種とは?
クレジットカード決済は、申し込めば誰でも始められるのではなく、事前に審査があります。
カード会社の審査は、代行会社経由で行われる審査よりも、厳しいと言われていて、中小の個人事業主の場合だと、審査に通らないこともあります。また、審査が通りにくい業種もあります。
例えば、エステ業界や学習塾などは、審査が通りにくいと言われています。高額の支払が多くて、クレジットカード払いOKなら、利用者も喜びそうなのに、なぜでしょう?
それは、長期継続的な役務を提供するサービスする業種だから。
例えば、エステ店で、6ヶ月ダイエットコースをクレジットカードで一括払いしたとします。
途中の3ヶ月目に、店舗がつぶれて、夜逃げしました。
お客さんがどうするか・・・。
残りの3ヶ月分は、金返せ!ってなります。エステ店とは連絡がとれなくて、クレジットカード会社の方に、返金を請求する可能性も出てきます。
こういう理由から、長期継続的な役務を提供する業種は、一般的に審査に通りにくいそうです。
治療院でも、回数券を扱っていると、審査に落とされるかもしれません。
実際、ある整体師さんのブログに、「治療院のホームページに、回数券について載せていて、それが原因で審査に落とされた」と書いてありました。
業種だけでなく、経営状態、売上実績も審査の対象になると言われていますが、開業したてでも、導入している中小の店舗はたくさんあります。また、「エステ業界もOK」と、ホームページに書いてある代行会社もあります。代行会社によって、違いがあるかもしれません。
クレジットカード決済の手数料の相場はどれくらい?その他の費用は?
VISA・MasterCard・JCBなどと直接契約するよりも、代行会社を通して導入した方が、手数料が安く抑えられるケースがあります。
クレジットカード払いの流れは次の通りです。

- ユーザーがクレジットカード払いをする。
- カード会社は、代金をお店に立替払いする。
この時、カード会社は数%の加盟店手数料を差し引きます。 - ユーザーの銀行口座から、商品購入代金が引き落とされる。
カード会社がお店に入金する時は、代金から手数料を差し引いた金額を入金します。
契約により、手数料は決まっているのですが、カード会社と直接契約すると、手数料が割高になる傾向があるそうです。
手数料は、おおよそ3%~7%程度ですが、業種によって違います。
バーやクラブなどの飲食店 | 4 ~ 7 % |
一般の小売店や専門店 | 3 ~ 5 % |
デパート | 2 ~ 3 % |
家電量販店やコンビニエンス・ストア | 1 ~ 1.5 % |
治療院なら、3~5%ぐらいと考えて良さそうです。
その他費用について、初期費用・月額費用は、無料としているところが結構あります。
端末料金はいくらかかかるところもありますが、キャンペーンで無料になっているところもあります。
代行会社で導入するなら~チェックするポイント
- 費用(初期費用・月額利用料・手数料・端末代金・振込手数料)
- 他社との併用OKかどうか
- 対応カードブランド
- 端末の保守の有無
- 端末使用可能回線(光回線・ADSL・電話回線・Wi-Fi・3G通信など)
- 月々売上ノルマの有無
- 月額・年間売上の条件等の有無
- 端末は据置か持ち運び可能か
- 利用期間設定による違約金の有無
「他社との併用OKかどうか」や、「月々売上ノルマの有無」というのは、忘れがちな項目ですが、確認しておいた方が安心です。
関連する事柄がYahoo!知恵袋に載っていました。
自営業者でカード決済に代行会社を通している方に質問です。
長文すみません。
美容サロンをしています。
4年前位から
某決済代行会社に依頼しVISA、マスター、アメックス、ダイナースカードが店舗で使える
ようになりました。
海外決済になるので明細にはうちの名前は乗りませんが特に問題もなく使用しておりました。
入金サイクルは月2回で毎月1〜15までの売上が月末。16〜末までの売上が翌月15日に手数料等引かれて当店に入ってくるサイクルです。
契約してから毎月コンスタンスに売上があり、入金があり、でしたが今月に入って楽天ペイカードを試しに導入し、手数料も低いし入金サイクルも早いのでそちらを使っていました。
某決済代行会社さんの端末もそのままにして二つもっておこうと考えていたのです。
その訳は以前使っていたカード決済代行会社が突然倒産し、うちに入金がなく大変な目にあったので大事をとって、という形です。
今月に入って某決済代行会社さんの端末ではまだ1度もカードを切っていない状態です。
そうすると担当者から電話があり
極端な減額につき次の入金日に保証金預かりで全額入金出来ないと言われたのです。
なんと預かり保証金額が395000円と言うのです!正直それは困ると。
別に契約違反しているわけでもないしそんなに減額されたら人件費や支払いにかなり影響が出ます。
めちゃくちゃ困るのです。
事情を話すと上に相談すると言われ147000円の減額入金と言われましたが…。
納得いきません。
実際お客様がカードをきってうちではそれ相当の商品を提供しているのです。
担当者が言うには計画倒産しているところが最近多く、そうなった時の保証金だと。
もちろんですが倒産する予定もありませんし
入金がちゃんとあれば経営も回るのです。
こんなご経験のある方、またカード決済代行会社に詳しい方、これは当たり前の措置なのか教えて頂けたらありがたいです。
Yahoo!知恵袋の質問より引用
決済代行会社経由でクレジットカード決済を利用していたものの、楽天ペイ(楽天のモバイル決済サービス)が手数料も安いし良いと思って併用してたら、もともと使っていた決済代行会社の方から、「利用額の極端な減額のため、保証金を差し引いた分しか入金出来ない」と言われたとのこと。
この方の場合は、契約書にそれっぽいことが載っていたようですが、はっきりと明記されていなかったようです。いきなりこんな事になると困りますので、契約前に代行会社の営業さんに、しつこいくらい聞いた方がいいかもしれません。
代行会社の一括比較はこちら
→決済代行の会社比較

さっきのYahoo!知恵袋の質問に出てきた楽天スマートペイは、最近、中小の小売店で利用が広がっているモバイル決済サービスのひとつです。
モバイル決済サービスとは?
モバイル決済サービスは、スマホやタブレットに、カードリーダーを差したり接続して使うタイプのクレジットカード決済サービスです。(Bluetoothを使って無線でカードリーダーと接続するタイプもあります)
↑Squareの7 ( ICカード対応Squareリーダー )
iPhone, iPadなどのイヤホンジャックに取り付けて、アプリをインストールして契約すれば、使えるようになります。

うちの近所のケーキ屋でも、これをiPadに差して使っていました。田舎のケーキ屋にもあるくらい広まってるんだなーと実感。
モバイル決済は、費用が少なくても導入できるメリットがありますが、それよりも、料金が分かりやすくて、安心して導入できるところが広まっている要因じゃないかと思います。
一般的なクレジットカード決済代行サービスでは、「初期費用無料!」となっていても、月額料金がいくらなのか書いてなかったり、費用の全体像が見えないところが多かったです。『詳しくはお問い合わせください』って、なっているところが多い。
モバイル決済サービスは、ネットで料金が確認できるし、申し込みもネットで簡単にできます。金利も高くないですしね。
日本では、下記のモバイル決済サービスが人気です。
Square
初期費用: カードリーダー代金 4,980円(*キャッシュバックキャンペーンあり)
月額料金: 無料
決済手数料: 3.25%(カード情報手入力の場合は3.75%)・JCBは3.95%
対応カード: VISA、MasterCard、 American Express、JCB、Diners Club、Discover
振込手数料: 無料
入金サイクル: 最短翌営業日
今までは、JCBが使えないのがデメリット・・・だったのですが、2017年夏からJCB、Diners Club、Discoverのカードも利用できるようになっています。ただし、JCBは手数料が3.95%です。
他にデメリットとしては、1回払いのみで、リボ払・分割払はできません。
Coiney
初期費用: IC対応クレジットカードリーダー代金19,800円(条件を満たせば全額キャッシュバック)
月額料金: 無料
決済手数料&対応カード:
Visa / MasterCard / American Express: 3.24%
JCB / Diners Club / Discover: 3.74%
振込手数料: 10万円未満…200円 10万円以上…無料
入金サイクル: 振り込み依頼から2営業日以内
詳しくはこちら
→Coiney公式サイト
Airペイ
初期費用: カードリーダー代(19,800円)◆実質0円キャンペーンあり(条件をご確認ください)
月額料金: 無料
決済手数料&対応カード:
Visa、MasterCard®、American Express は3.24%
JCB、Diners Club、Discoverは3.74%。交通系電子マネーは3.24%
振込手数料: 無料
入金サイクル: 月3回または6回の指定日に入金(銀行によって回数が異なります)
詳しくはこちら
→カード決済AirPAY

楽天ペイ(楽天スマートペイ)
初期費用: 端末代金9,800円(キャンペーン中は、条件を満たせば全額キャッシュバック)
月額料金: 無料
決済手数料: 3.24% (JCB,ダイナースクラブ,ディスカバーカードは3.74%)
対応カード: VISAカード,MasterCard,JCBカード,アメックス,ダイナースクラブ,ディスカバーカード
振込手数料: 楽天銀行であれば無料(→楽天銀行 カンタン申込

入金サイクル: 楽天銀行は翌日入金、それ以外は翌営業日
1回払いのみで、リボ払・分割払はできません。
楽天スマートペイ専用プリンターは審査通過後、楽天ペイ特別キャンペーン価格で購入できます。
楽天スマートペイ専用プリンターで印刷しない場合は、
・アプリからお客様控えメールを送信
・お客様控えメールをお持ちのPCへ送信し印刷
の方法があります。
なお、楽天ペイでは「カード決済」「アプリ決済」二種類の決済方法があります。
アプリ決済とは、お客さんがユーザ用アプリに、あらかじめクレジットカード情報を登録して、クレジットカードなしに決済できる方法です。
アプリ決済の場合は、プリンターでレシートの印刷ができず、楽天会員情報に登録されているメールアドレスへ後日、自動で決済の情報が送信されます)
詳しくはこちら
スマホではじめるカード決済 加盟店募集中!
●各社サービスを一覧表にした記事はこちら
→「モバイル決済比較表~手数料、初期費用、実店舗での使い勝手は?【クレジットカード決済導入】」
モバイル決済アプリ適応プリンタ【Coiney、スマレジ、Airレジ(エアレジ)、Squareレジ、楽天ペイ】
モバイル決済は、レシート画面をユーザーにメール送信するペーパーレス機能があり、プリンタは、オプション扱いです。
モバイル決済で、クレジットカード利用控え(お客様用)を印刷する場合は、別途プリンタの購入が必要です。
(AndroidでSquarePOSレジを利用する場合はこのプリンタは使えません)
各サービスごとに、特別価格でプリンタを購入できる場合もあります。
→Square iPad対応の周辺機器について
→Coineyターミナル対応プリンタ
→Airペイ 周辺機器
→スマホではじめるカード決済 加盟店募集中!
Squareを使っている近所のケーキ屋で、私がクレジットカード払をした時の感想は・・・
iPadの画面をなぞる方法のサイン(署名)にビックリ!
メールアドレスの入力が、iPadの画面にタッチする形式で、ちょっとやりづらい。。。
ハイテクだけど、お年寄りには、なかなかキツイ方法かも・・・。
という感想を持ちました!
でも、しばらく経ってから、その次に行った時は、レシートが紙で出てきたので、メールアドレスを入力する手間が省けて良かった。
プリンタは、あった方がいいなと思いました。
モバイル決済アプリの併用
Squareは入金が早い(最短で翌日)ところがユーザーに人気のようです。ただ、やはりJCBカードが使えないのがデメリットだったので、Squareをメインで使って、AirPAYをサブで使っている人もいました。
AirPAYは、画面に署名するか、暗証番号を入力するか、お客様が選べるので、その点も使い勝手が良いようです。
キャッシュバックキャンペーンが利用できれば、併用してもお得ですね。
でも、Squareはいよいよ、2017年夏からJCB、Diners Club、Discoverのカード対応となるので、Squareの人気がこれまで以上に増えそうです。
- Square
【決済手数料サポートキャンペーン中!】新規でSquareをご利用の方は今だけ決済手数料がお得に!
月額固定費なし、決済手数料3.25%のクレジットカード決済を。 - Coiney
Coiney公式サイト - AirPAY
カード決済AirPAY - 楽天ペイ
スマホではじめるカード決済 加盟店募集中!
●各社サービスを一覧表にした記事はこちら
→「モバイル決済比較表~手数料、初期費用、実店舗での使い勝手は?【クレジットカード決済導入】」
(ご注意)
掲載している各サービスの料金等は、変更になる場合があります。情報の正確性に努めていますが、情報が古い場合もあります。サービスを申し込まれる場合は、申込先の最新の情報をご確認の上、ご利用ください。
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